2017年9月25日、日本時間17時より配信が始まった『スタートレック:ディスカバリー』ですが、クリンゴン語の字幕があります。これを解読できる人は全世界に何人いるのでしょうか?
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クリンゴン語は、スタートレックの出演俳優であるジェームズ・ドゥーアンが映画『スタートレック』のために、基本音素(と少数の単語)を考案したことに始まり、その後言語学者のマーク・オークランドが完成度の高い人工言語に発展させました。

クリンゴン語の特徴としては、言語学者のオークランドが「異星人らしく」なるよう慎重に作ったもので、OVS型語順など多数の変わった特徴がある。語彙は「宇宙船」や「軍事行動」といったスタートレック的、クリンゴン的な概念に極度に集中している。そのため、日常会話は難しい場合がある。

にもかかわらず少数の人々(大部分は熱心なスタートレックファンか言語マニア)は、クリンゴン語で会話できる。スキルの高い話者の間では日常会話も行なわれ、『チャック』や『ビッグバン★セオリー』といったテレビドラマや、映画『宇宙人ポール』でも登場人物がギークであることを示す記号として用いられることがある。

架空の言語としては完成度も高く人気があり、ISO 639の言語コードでは 「tlh」 で表されるなど、実在の言語と並ぶ扱いをされることも多い。検索サイトグーグルでは表示言語としてクリンゴン語を選択できる。検索サイトBingの翻訳サービスではクリンゴン語の翻訳機能が提供されている。またウィキペディア・クリンゴン語版も存在したが、現在は閉鎖、ウィキアに移管された。