公訴時効について、それまで日本では殺人の時効は15年でしたが、アメリカでは殺人に時効はありません。
時効なき殺人を追う米ドラマコールドケース 迷宮事件簿』というのもあります。

殺人の時効と言っても、例えば50年前の未解決殺人事件に警察も人員や予算を注ぎ込んでも成果がなく税金の無駄遣いとなる可能性が高いと思います。しかし、日本の公訴時効15年は短いような?

こういう事件がありました。

足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia
『1978年8月14日、東京都足立区の区立小学校で当時29歳の女性教師が失踪した。
しかし、事件から26年後の2004年8月21日、女性教師の最後の目撃者である元警備員の男性Wが警視庁綾瀬警察署に 出頭して殺害を自首、事件の全容が発覚した。Wは自首の動機は良心の呵責ではなく、遺体を隠匿していた元の自宅が道路拡張のための土地区画整理の対象とな り、家が取り壊される予定だったので、事件が発覚すると思ったからと述べた。なおWは、「高齢の夫婦二人暮しで移転できない」として、直前まで強硬に立退 きを拒んでいた。』

hi01
被害者の石川千佳子さん

この事件では殺人事件の公訴時効の15年を過ぎていた為に刑事告訴することが出来ず、真犯人が判っていながら刑務所に服役させることも出来ませんでした。

この事件の後2010年、平成22年4月27日に死刑に当たる罪で「人を死亡させた場合」の時効は廃止されました。2010年4月27日までに時効完成していない犯罪については、遡ってこの規定が適用されることになりました。

公訴時効を盾に殺人事件の真犯人が世間に野放しになっているという状態は社会的に耐え難いものがあったと思います。
この事件をキッカケに殺人事件の時効が廃止されたのではないでしょうか?