まだNetflixオリジナルドラマ・又吉直樹原作『火花』10話全てを見てはいないのですが、感想を書きます。
まず最初に、原作を読んで映画化やテレビドラマ化を希望していたのですが、それは間違いでした。理由は後で述べます。
1.登場人物にイケメンと美人が多い。
現実にはそんなことは有り得ないと思うのですが、ドラマや映画に出演する俳優さんにイケメンと美人が多いのは当然と言えます。
2.モブとロケとスタジオ撮影が多い。
原作では、吉祥寺や高円寺の駅前でのシーンとか屋外のシーンが多く登場して、「これを映像化するのは大変だろうな」と思いながら読んでいたのですが、そんな心配は杞憂でした。
というか、テレビドラマや低予算の映画では、あんなに多くのロケやスタジオ撮影やモブ(群衆)シーンは撮れないと思います。
モブにギャラをどの程度支払っているのか、或いはボランティアで無償で出演してもらっているのかは判りませんが、屋外でモブのたくさん居るシーンが多いです。かなり、お金がかかってます。
最初の花火のシーンを始めとして、初詣のシーンや、他にも幾つも数百名単位のモブの出演するシーンがありました。
凄いと思ったのは、少年時代の徳永が貧乏でお姉ちゃんがエレクトーンの教室に行って、泣き出して教室から逃げ出して、広い窓の外の母親と徳永に向かって走って母親に抱きつくシーン。こんな短いシーンのために教室のスペースを借り切って、エレクトーンを10台くらい揃えて、子役に演奏させてる。それ1回しか出てこないシーンに、そこまでお金をかけるなんて、従来の日本のテレビドラマでは考えられない贅沢な予算の使い方です。
3.原作にはないシーンが追加されている。
原作のままだと2時間の映画で丁度くらいの尺だと思うのですが、Netflixではシリーズ10話あるため、色々なシーンや登場人物が追加されてます。染谷将太が社員として登場する芸能プロダクションの描写は原作には無かったと思います。コンビニの先輩後輩のやりとりや、テレビドラマのエキストラでスパークスの徳永と山下が出演するシーン、売れない路上ミュージシャンのサクラをするシーンなど。
総合的な感想
本来、小説と映像作品は表現方法が異なります。原作小説『火花』の解釈は様々だと思いますが、Netflixオリジナルドラマでは「叶えられない夢にしがみつく若者達の青春群像劇」というトーンで纏められてます。象徴的なのは、徳永がサクラをしていた売れない路上ミュージシャンが高速バスで郷里に帰るシーンです。
全体に映像も音楽も哀愁を帯びていて、夢に向かって走っているけど空回りしてる若者達を描いてます。
本当は原作では一番空回りしてるのが“あほんだら”の神谷なのですが、ドラマのほうでは神谷の暴走ぶりが抑えられてる印象です。その代わりに、周りの人物が空回りしてるみたいです。
どうやって視聴者を飽きさせないか、どうやって視聴者を惹きつけるか、「叶えられない夢にしがみつく若者達の青春群像劇」というトーンで纏めるという方法は使い古されてますが効果的だと思います。
若者が誰しも抱える「将来への不安」を描いてるところが共感を呼ぶのではないでしょうか?
あとはロケの多さやモブの使い方、スタジオセットの多さなど資金繰りの良さに驚きます。
正直言って、全く期待してなかったのですが気に入りました。
Netfixオリジナルドラマ『火花』最終回まで見ての感想 ※ネタバレ注意
Netflix 『火花』公式サイト
まず最初に、原作を読んで映画化やテレビドラマ化を希望していたのですが、それは間違いでした。理由は後で述べます。
1.登場人物にイケメンと美人が多い。
現実にはそんなことは有り得ないと思うのですが、ドラマや映画に出演する俳優さんにイケメンと美人が多いのは当然と言えます。
2.モブとロケとスタジオ撮影が多い。
原作では、吉祥寺や高円寺の駅前でのシーンとか屋外のシーンが多く登場して、「これを映像化するのは大変だろうな」と思いながら読んでいたのですが、そんな心配は杞憂でした。
というか、テレビドラマや低予算の映画では、あんなに多くのロケやスタジオ撮影やモブ(群衆)シーンは撮れないと思います。
モブにギャラをどの程度支払っているのか、或いはボランティアで無償で出演してもらっているのかは判りませんが、屋外でモブのたくさん居るシーンが多いです。かなり、お金がかかってます。
最初の花火のシーンを始めとして、初詣のシーンや、他にも幾つも数百名単位のモブの出演するシーンがありました。
凄いと思ったのは、少年時代の徳永が貧乏でお姉ちゃんがエレクトーンの教室に行って、泣き出して教室から逃げ出して、広い窓の外の母親と徳永に向かって走って母親に抱きつくシーン。こんな短いシーンのために教室のスペースを借り切って、エレクトーンを10台くらい揃えて、子役に演奏させてる。それ1回しか出てこないシーンに、そこまでお金をかけるなんて、従来の日本のテレビドラマでは考えられない贅沢な予算の使い方です。
3.原作にはないシーンが追加されている。
原作のままだと2時間の映画で丁度くらいの尺だと思うのですが、Netflixではシリーズ10話あるため、色々なシーンや登場人物が追加されてます。染谷将太が社員として登場する芸能プロダクションの描写は原作には無かったと思います。コンビニの先輩後輩のやりとりや、テレビドラマのエキストラでスパークスの徳永と山下が出演するシーン、売れない路上ミュージシャンのサクラをするシーンなど。
総合的な感想
本来、小説と映像作品は表現方法が異なります。原作小説『火花』の解釈は様々だと思いますが、Netflixオリジナルドラマでは「叶えられない夢にしがみつく若者達の青春群像劇」というトーンで纏められてます。象徴的なのは、徳永がサクラをしていた売れない路上ミュージシャンが高速バスで郷里に帰るシーンです。
全体に映像も音楽も哀愁を帯びていて、夢に向かって走っているけど空回りしてる若者達を描いてます。
本当は原作では一番空回りしてるのが“あほんだら”の神谷なのですが、ドラマのほうでは神谷の暴走ぶりが抑えられてる印象です。その代わりに、周りの人物が空回りしてるみたいです。
どうやって視聴者を飽きさせないか、どうやって視聴者を惹きつけるか、「叶えられない夢にしがみつく若者達の青春群像劇」というトーンで纏めるという方法は使い古されてますが効果的だと思います。
若者が誰しも抱える「将来への不安」を描いてるところが共感を呼ぶのではないでしょうか?
あとはロケの多さやモブの使い方、スタジオセットの多さなど資金繰りの良さに驚きます。
正直言って、全く期待してなかったのですが気に入りました。
Netfixオリジナルドラマ『火花』最終回まで見ての感想 ※ネタバレ注意
Netflix 『火花』公式サイト